ユーグレナとは?食材の特徴と効果について
スーパーフードのひとつユーグレナは、何となく健康に良さそうなイメージを持っていることでしょう。しかし、ユーグレナを普段から食べる機会は少ないので、どのような特徴の食品で、どのような効果があるかはあまり知られていません。ユーグレナが気になる方は、詳しい特徴を理解してみましょう。
■ユーグレナとは?
・5億年以上前に誕生した
ユーグレナは5億年以上前に誕生した生物です。学名はユーグレナですが、別名ミドリムシとも呼ばれています。ユーグレナは微細藻類の一種で、動物と植物の両方の特徴を持っている生き物です。動物のように動くことができるのですが、虫とは異なります。植物のように光合成ができて、動物のように動ける微生物の一種なのです。
・ミドリムシの発見
世界で初めてユーグレナが発見されたのは、1600年代です。顕微鏡を発明したオランダの科学者が、ユーグレナを発見しました。その後、ユーグレナの研究が進んでいったのは、1950年代のアメリカです。この頃にユーグレナの光合成の仕組みが解明され、実用化されていったのは1990年代のことでした。
・ユーグレナの特徴
ユーグレナは植物のように光合成をしながら、同時に動物性たんぱく質も作ることができます。自ら動くこともできるので、光を求めて移動できる生き物です。さらに光合成により二酸化炭素の問題も解消できることから、環境問題に貢献する植物としても期待されています。
■ユーグレナの効果
・59種類の栄養素を一度に摂取できる
ユーグレナがスーパーフードとして注目される理由は、単体で59種類の栄養素が補給できるためです。59種類の栄養素とは、ビタミン・ミネラル・アミノ酸・不飽和脂肪酸・カロテノイドなどを含みます。とくにアミノ酸は、人が必要とする必須アミノ酸9種類を含んでいるのが特徴です。ユーグレナは植物の特徴である細胞壁がないので、動物性の栄養素と同じくらいの栄養吸収率があります。
・有害物質の排出
ユーグレナは体に溜め込んだ有害物質の排出に役立ちます。その理由は、ユーグレナだけが持っている「パラミロン」という成分に秘密があります。パラミロンは多糖体のことで、表面には小さな穴が開いているのが特徴です。この構造は炭に似ており、表面にある小さな穴に有害物質を取り込んでいきます。そのため、ユーグレナは老廃物などの有害物質を吸着しながら、便として外に排出するために役立つのです。
・糖尿病対策
ユーグレナに含まれるパラミロンは、糖尿病対策としての研究も行われています。パラミロンから作った物質をマウスに与えたところ、インスリンの分泌を促すホルモンの分泌量が多くなることが確認されました。糖尿病の対策はインスリンの分泌量が重要となるため、ユーグレナで糖尿病対策になるのではないかと期待されています。
■ユーグレナを効果的に摂取する方法
・ユーグレナグラシリス
ユーグレナといっても世界中で100種類以上あるのですが、その中でも59種類の栄養素を持っているのが、ユーグレナグラシリスという品種です。ユーグレナは培養が難しく、少しでも微生物が入り込めば食べつくされてしまいます。そのような難しい状況で世界初の屋外大量培養に成功したのが、ユーグレナグラシリスという品種だったのです。
・ユーグレナ青汁
ユーグレナを食品として摂取するには、ユーグレナ含有の食品を利用することになります。手軽にユーグレナが摂取できる食品として、ユーグレナ含有青汁が挙げられるでしょう。藻の一種であるユーグレナを青汁に加えると、野菜の栄養素もユーグレナのたんぱく質も摂取ができます。
・ユーグレナ入り食品
ユーグレナは健康食品だけでなく、日常的に食べる食品に含有した商品も誕生しています。たとえばユーグレナ入りのパン、ユーグレナ入りのヨーグルトなどの食品です。ほかにもドリンク類やスイーツなどにも、ユーグレナが入った食品が登場しています。ユーグレナが含まれると緑色になりますが、食品に混ぜると藻のような味はあまり感じません。
■ユーグレナの副作用について
・特に副作用はない
ユーグレナは藻を培養させて健康食品や食品に混ぜて摂取します。どちらも食品として取り扱われているので、特に副作用はありません。食品を食べるような感覚で摂取することができるので、体への悪影響を考えなくても大丈夫です。しかし、特定の栄養素を摂取することになるため、薬の飲み合わせが気になる方は、医師や薬剤師に相談してください。
・不要な栄養素は排出される
ユーグレナを過剰摂取したとしても、不要な栄養素は体の外に排出されます。たくさん摂取したからといって、効果が高まるわけではありません。人の体は吸収しきれない栄養素を排出する働きがあるので、大量に摂取しても意味がないでしょう。ユーグレナの摂取はその食品で推奨されている量を守るのがおすすめです。
・摂取する時間を問わない
ユーグレナは食品と同じのため、摂取すると良い時間帯はありません。栄養は体に吸収される量が限られているので、数回に分けて飲んでもいいでしょう。食事と組み合わせたり、空腹時に摂取したりと、その方のペースで摂取するのがコツです。
■ユーグレナはこんな人におすすめ
・便秘しやすい方
ユーグレナは食物繊維が豊富に含まれているので、便秘対策におすすめです。パラミロンというユーグレナ独自の成分は有害物質の吸着にも役立ちます。普段から便秘になっている方は、腸内に老廃物が蓄積しているため、ユーグレナが役立つでしょう。ユーグレナは乳酸菌との相性も良くなっています。
・ダイエットしたい方
ユーグレナは代謝に必要なビタミンやミネラルが摂取しやすく、食物繊維の作用で便秘対策にもなります。また、ユーグレナに含まれるパラミロンは、脂肪やコレステロールの吸着にもおすすめの成分です。食事で栄養のバランスが整いにくい方に、ユーグレナが役立つでしょう。
・肌荒れしやすい方
肌荒れは栄養素の不足でもおこりやすくなります。ユーグレナに含まれるビタミン類による抗酸化作用や、アミノ酸でコラーゲン生成に役立つでしょう。肌に必要な栄養素もユーグレナで摂取することができます。
■まとめ
ユーグレナは59種類の栄養素が含まれていることから注目されています。現在ではサプリメント、青汁、食品など、幅広い食品からユーグレナの摂取が可能です。ユーグレナ特定物質のパラミロンも注目されています。
ユーグレナを効率的に摂取するにはサプリの利用がオススメです。ユーグレナサプリについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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