スピルリナとは？効果や摂取方法について

健康食品としても注目されるスピルリナは、何となく健康に良さそうというイメージを持っている方が多いでしょう。しかし、具体的にどんな成分なのか理解している方は少ないです。スピルリナの特徴や効果を知って、正しく摂取するようにしましょう。

■スピルリナとは？

・藻の一種

スピルリナは簡単にいうと藻の一種です。約30億年前に誕生したといわれています。スピルリナはらせん形をしているのが特徴で、名前の由来もラテン語の「ねじれ」からきています。学術上の分類は藍藻類で、単細胞微細藻類です。

・1940年代から健康食品として活用

スピルリナはスーパーフードとしての活用実績が長くなっています。古くから食品として活用していたのは、1940年代のアフリカ地方です。さらに研究が進み注目されていったのは、1960年代のことでした。スピルリナはたんぱく質が豊富なことが発表されたためです。その後、人工池での大量培養の研究が進んでいきました。

・植物と動物の両方の性質を持つ

スピルリナは、約30億年前に生まれてから変化することがなく、今でも原始的な構造を持っています。地球の生き物が動物と植物に分かれる前の生き物のため、スピルリナは植物と動物の両方の性質が持つのが特徴です。植物が持つビタミンやミネラルが豊富なだけでなく、アミノ酸バランスも優れています。

■スピルリナの効果

・不足する栄養素の補給

スピルリナが注目される理由のひとつが、豊富な栄養素が含まれているためです。植物なのに動物の要素も持っているため、動物性たんぱく質が豊富に含まれています。アミノ酸の種類は全部で18種類ですが、スピルリナは9種類の必須アミノ酸を含むのが特徴です。さらにビタミン類、食物繊維、核酸も含んでいます。

・ポリフェノールによる効果

スピルリナにはポリフェノールの一種、フィコシアニンが含まれています。フィコシアニンはスピルリナだけの特有成分です。この成分は抗酸化成分としても知られているもので、病気や美肌対策としても注目されています。フィコシアニンにより放射性物質の排出にも役立っているともいわれています。

・α-リノレン酸の摂取

スピルリナは必須脂肪酸のひとつ、α-リノレン酸がたっぷり含まれています。α-リノレン酸は中性脂肪を下げる働きや、血栓予防、高血圧予防などに役立つとされている成分です。体内ではα-リノレン酸は作られないので、体外から摂取しなければなりません。α-リノレン酸はDHAやEPAの生成にも使われる成分で、脳の機能アップにもおすすめです。

■スピルリナが摂取できる食品

・スピルリナ含有青汁

スピルリナは藻の一種のため、青汁との相性が良くなっています。青汁の原料は明日葉やケールなどの野菜を使っているため、藻の一種のスピルリナを加えると栄養強化ができます。飲むスピルリナなら、サプリメントが苦手な方でも取り入れやすいでしょう。

・スピルリナサプリ

一般的にスピルリナを摂取する方法は、サプリで服用する方法です。野菜が苦手な方や、食生活が不規則な方でも、サプリなら手軽に摂取することができるでしょう。カロリーや味を気にする必要がなく、忙しい現代人に選ばれているタイプです。

・スピルリナ粉末

毎日の食品にスピルリナを加えたいと考えているなら、粉末状になったスピルリナがおすすめです。粉末状になったスピルリナは、好みの食品に加えることができます。藻の一種なので味噌汁に加えても味がなじみやすいです。サラダのトッピングやお好み焼きに入れる方法もあります。家庭でスムージーを作っているなら、粉末状のタイプがおすすめです。

■スピルリナ摂取量の注意点

・過剰摂取はしない

スピルリナは健康に良さそうなイメージから、大量に服用してしまう方もいます。しかし、一度に大量に摂取することは推奨されていません。1日に摂取しても大丈夫な量は、1日2～6gです。大量に摂取したからといって、健康や美容効果が得られやすいわけではありません。

・副作用が出る恐れ

スピルリナは食品の扱いのため特別な副作用はありませんが、初めて摂取したときや、アレルギーを持っている方は注意が必要です。初めて摂取したときに、下痢や便秘がおこることがあります。アレルギーを持っている方は、スピルリナの成分に反応してしまうかもしれません。

・薬を飲んでいる方は飲み合わせに注意

普段薬を飲んでいる方は、飲み合わせに注意してください。スピルリナはビタミンKが含まれているので、血栓ができにくくなる薬を飲んでいる方は注意が必要です。ビタミンKは血液凝固作用があるので、薬の作用を弱めてしまう恐れがあります。

■スポーツする方にもおすすめ

・たんぱく質補給に

スピルリナはたんぱく質が豊富に含まれているため、運動を習慣にする方にも選ばれています。プロテインはアミノ酸摂取に優れていますが、スピルリナなら同時にビタミンとミネラルも補給できます。プロテインとサプリを併用している方にも、スピルリナは便利でしょう。

・消化吸収が早い

運動後は素早く栄養を吸収して、体のダメージを回復させなければなりません。スピルリナに含まれるフィコシアニンは、人の胆汁と似ています。そのため、スピルリナは消化吸収に負担をかけず、栄養を吸収しやすくなるのです。

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■まとめ

スピルリナは栄養が豊富に含まれていることから、幅広い方に注目されています。サプリや青汁、粉末状など種類も豊富なので、好みのスピルリナを選んでみましょう。価格や使い勝手などから選ぶことをおすすめします。

スピルリナのサプリに関して詳しくはこちらのページで解説しています。